ビジネスモデルはわかりにくいという話をよく聞きます。たしかに、マーケティングや経営戦略については良く知っていても、ビジネスモデルについてはボヤっとしたイメージしか持っていない方が多いのではないでしょうか。
ビジネスモデルについて、「ゼロからつくるビジネスモデル」の著者である早大教授の井上達彦氏は、発明王として知られるトーマス・エジソンと電球の関係を引用して、うまく説明しています。
「実は電球を発明したのは、ジョセフ・スワンという物理学者です。しかし、電球はそれだけでは社会インフラとしての電灯にはなりませんでした。電球の寿命を長くするための開発や発電所の建設、送電の事業化などを通して電球を電灯として社会インフラとして成立させるための仕組みを描き、投資家を惹きつけて事業化の方向を示したのがエジソンなのです」※以上筆者要約の上引用
この話が、ビジネスモデルとは何かをストーリーとして説明しています。科学者はゼロから一つの電球を生みだしましたが、エジソンは数えきれないほど多くの電球を電灯として世に送り出し現在に至るまでビジネスを生み続けています。
ビジネスモデルについてのもう少し詳しい情報はこちらまで。
当事務所が提唱する、リスクに強い会社の経営基盤づくりの切り口は、「堅固な経営基盤にこそ真の市場競争力」という考え方に基づきます。
市場競争力を誇っている、日本企業の中には、その経営基盤の脆弱さゆえに、自らの足元の氷が割れて水没するという不幸に見舞われています。
市場競争力を相対的競争力と言うことがありますが、経営基盤は絶対的競争力といえるのではないでしょうか。絶対的競争力つまりリスクに強い経営基盤をつくり切り口を紹介します。
企業のビジネスモデルには色々ありますが、ナンバーワンになるには、「商品の優位性」「業務の卓越性」「顧客との親密性」の三つの価値基準の内のいずれか一つで競合他社に比べて圧倒的な差異化を図ること(マイケル・トレーシー)です。
「価値基準」とは、お客様が感じる満足感を生み出す要素です。ある会社が寄って立つものとして、いずれか一つを選択し、No.1を目指します。
地域、国内、世界と各企業の事業領域は夫々ですが、その中でのナンバーワン、オンリーワンを目指す第一歩は、貴社が顧客に提供できる、価値基準を選択することから始まります。
これらの三つの価値基準は、ビジネスモデルを成立させるために検討すべき要素を大別したものでもあります。
顧客に信頼されることの第一歩目は、ビジネスを獲得することですが、それは色々な形で実現できるものだと思います。飛び込み営業もあるでしょうし、展示会への出展やホームページ、ニュースリリースでの自社製品の紹介などもあります。色々な切り口で、顧客との距離が近づいてきた時に、最後の一押しをするためには、製品そのものの持つメッセージ性と、そのメッセージを伝える情報づくりが大切です。
そのような製品づくりと情報づくりに関して考えてみたいと思います。